発達障害とは

脳の機能の発達が通常とは異なることで、日常生活や社会生活(仕事や学校など)において
「生きづらさ」が生じている状態を指します。
「親の育て方」や「本人の努力不足」が原因ではなく、生まれ持った脳の特性(すなわち個性)によるものです。
同じ診断名であっても、特性の現れ方や強さはその人によって異なります。
ここでは、主な3つについてご紹介いたします。
- ASD(自閉スペクトラム症)
- ADHD(注意欠如多動症)
- LD(学習障害)

ASDに(自閉スペクトラム症)ついて
脳の機能障害により、日常生活でさまざまな困りごとが生じる発達障害のひとつです。
ほかの人との気持ちの共有や会話のやりとりが難しい、表情から気持ちが読み取れないなどの「対人関係や社会的コミュニケーションの困難」と常同的な行動や、特定の音や光など感覚刺激への偏った反応など「特定のものや行動における反復性やこだわり、感覚の過敏さまたは鈍麻さ」などの特性が幼少期から見られる発達障害の一つです。
ASDは、特性に合わせた支援を受けることで、日常生活での困りごとを減らすことができるといわれています。
ADHD(注意欠如多動症)について
話を集中して聞けない、作業が不正確、なくしものが多いなどの「不注意」、体を絶えず動かしたり離席する、おしゃべり、順番を待てないなどの「多動性」「衝動性」の特性がみられ、日常生活に困難を生じる発達障害の一つです。
特性のあらわれ方によって多動・衝動性の傾向が強いタイプ、不注意の傾向が強いタイプ、多動・衝動性と不注意が、混在しているタイプなど主に3つに分けられ、これらの症状が12歳になる前に出現するといわれています。
LD(学習障害)について
学習における技能に困難さがみられる発達障害の一つです。読むことやその内容を理解することの困難さ、書くことの困難さ、数の理解や計算をすることの困難さなど大きく3つの分類があります。これらの困難が、知的障害(知的発達症)によるものでないこと、経済的・環境的な要因によるものでないこと、神経疾患や視覚・聴覚の障害によるものではないこと、学習における面のみでの困難であること、という場合に限り診断されます。
本格的な学習に入る小学生頃まで判断が難しい障害です。特定の分野でできないことを除けば発達の遅性が認知されにくく、結果的に子どもの自信の低下につながりやすいといわれています。
抑うつなど二次的な問題を起きやすいといわれていますが、早期から介入し、子どもに合った環境の中で学ぶことで、必要なスキルを身に着けやすくします。
※学習障害は現在、「SLD(限局性学習症)」という診断名となっています。
現在一般的に使用される障がい名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。
現在は下記の表現になっています。 神経発達症 発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ASD(自閉スペクトラム症) 自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。
ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
